蔚山大学校(韓国)<2024年8月>
上原華那さん
今回の韓国異文化実習を通して、その土地を知るためには、実際にその土地に足を運ぶことの重要性を感じた。私は韓国に興味を持ち始めて、10年以上になるが今までの韓国に関する知識はすべてインターネット上の情報や誰かから聞いたことから得たものだった。しかし、今回韓国で約1か月生活し、実際に文化を体験したことによって韓国文化に対する知識が深まり、より興味を持つようになった。
この1つのものを分け合うという文化は、韓国の「??(ウリ)」文化に関係するのではないかと考えた。「??(ウリ)」は日本語で「私たち」という意味である。今回出会った韓国人たちも日常生活の中でこの「??(ウリ)」という言葉を多く使用していた。この言葉を付ける例を挙げると、自国や家族、友達、家、学校など沢山ある。韓国人の友人に「??(ウリ)」を使う理由を尋ねたが、幼いころから自然と使っていたため考えたこともなかったという答えだった。インターネット上でも韓国の「??(ウリ)」文化に関する記事が多くある。それらの記事によるとこの「??(ウリ)」という言葉には韓国人の仲間意識の強さが現れているそうだ。
私はこの記事を読んで、出会った韓国人たちの行動に納得した。それは身近な人達にとても親切で、大切にすることだ。友人たちも食事中、私の皿が空いていると「これ食べて」とおかずを皿に置いてくれたり、些細な事でも気にかけてくれたりした。このような親切を受けるたびに心が温かくなった一方で、なぜ出会って間もない私にこんなにも良くしてくれるのだろうと不思議に思うこともあった。しかし、このような韓国人の行動も「??(ウリ)」文化と関わっているのではないかと思うようになった。この素敵な「??(ウリ)」文化の起源やその他の影響など今後も注目していきたいと考えるようになった。
このように韓国のことを知るためには、実際に自分が韓国に行って、韓国人と交流することが重要だということを改めて感じた。そして今まで持っていた知識をより深め、新たな興味を見出すことができた。異文化実習は約1か月という短い時間ではあったが、韓国語の上達を感じたり、自分の新たな1面を見つけたりすることができた。なにより自分の自信につながる経験を多くできたと感じている。今後は、公費留学で蔚山大学に留学するという目標を実現するために、この1か月で得たものをモチベーションにして自分自身をより成長させていきたい。